So-net無料ブログ作成
検索選択

2017年度第1回英検1級 大問3内容一致問題3つめ The Conquest of New France

2017年度第1回英検1級 大問3 内容一致読解問題3つめ The Conquest of New France を用いて、内容一致読解問題の特徴と解き方を書きたいと思います。

The Conquest of New France「新フランスの占領地」は、英文のジャンルを分類するなら、「歴史学」になるかと思います。

英文の難易度は、【やや難】程度、使われている単語も難解なものは見られません。また、設問の難易度も、【やや難】程度かと思われます。

The Conquest of New France の 英文の【全訳】です。ノーチェックの大雑把な和訳ですが、もし誤植等々発見されましたらご教示下さい。

The Conquest of New France   下線部と設問番号は、設問の解答根拠となる箇所を表す

 新フランスの植民国家であるイギリスの占領地、現在のカナダ領ケベック州は、歴史家たちにとって難題を提示している。なぜなら、ケベック州は、経済的かつイデオロギー的な災難としてみなすことができるのか、あるいは、最終的には、「カナディアンズ」として知られるフランスの占領者が言語や宗教をイギリスの統治の下で維持することができた幸運に満ちた介入としてみなすことができるのか、どちらかの見方をとることができるからである。ケベック州は1763年にイギリスによって獲得され、1世紀以上にわたるフランスの統治を終了させた。植民地ケベック州は、勝利を収めたイギリスに、最終的に敗戦に至る何十年にもわたる戦争でとてつもない苦しみを味わい、フランスの主権に対する強力な忠誠心を残したままの7万人の植民者を統治するという難題をもたらした。
 当初、イギリス人は、1763年の国王の声明をとおして状況に対処しようとした。その声明は、カナディアンズを新ケベック州に強制的に併合しようというものである。イギリス人は、フランスの法律制度を廃止し、土地所有制度の改革を試み、カナディアンズたちの支配宗教であるローマカトリック教の信奉者たちを政権から追放した。(38)しかしながら、こうした急速な改革を実行することは決してたやすいことではなかった。イギリスの植民者たちが新たに獲得したケベック州の領地に集合することができなかったとき、カナディアンズたちを支配するイギリス人の可能性が低くなったことが明らかになった。ケベック州の広大な土地もまたこの問題の原因の一つとなった。ケベック州には政府の支配の届かない校外区域におよそ85%の住民が暮らしていたからだ。
 イギリス国王の声明は強制力がないと結論づけ、(39)イギリス人は、ケベック州内の他のイギリスの植民地とは異なる言語、宗教、そして機関が社会の中で有用となるであろう統治機構の必要性を認識した。このことは、1774年のケベック州法で強く強調された。イギリスの法律制度が犯罪法で使われていたけれども、フランスの法典が民事事件で適用された。加えて、伝統的なフランスの土地所有制度が再度制定され、ローマカトリック教が再び政権の座に就くことが許された。
 これらの対策に続いて、カナディアンズたちは次第に、英語を話す同国人たちと上手く統合していった。歴史家たちの間で受け入れられている見方は、ケベック州法や占領者たちに続く他の政策が、カナディアンズたちに恩恵を与える積極的な取り組みを作り上げるというものだった。そして、そのおかげで、カナディアンズたちは社会的、文化的な存在意義を維持することができた。そしてその間に一つの国家全体へと統合するようになったのだ。しかしながら、この明るい見通しは、1960年代に、モントリオール・スクールとして知られるようになった後のモントリオール大学に所属する歴史家たちの一団によって疑問を持たれることとなった。
 ケベック州は、第二次世界大戦に農耕社会に産業化し始めたけれども、農耕社会時代だったこの200年間を脱出することが困難だと分かった。ケベック州は、イギリス・カナダに経済的な遅れをとっており、教育を受ける機会も少なく、カトリック教会が国内の他の地域よりも社会的、政治的にはるかに強大な影響力を与えていた。(40)モントリオール・スクールの歴史家たちは、この保守主義を次のように主張することにより、説明をした。新フランスは1763年以前は農耕社会だったけれども、新興商人階級が社会の不可欠な部分であった。これらの商人一人ひとりは、宗教家によって選ばれた人たち以上により商業的であり、イギリス人に植民地を引き渡された後、フランスに逃げ帰ったのだった。商人たちがケベック州にいなかった間、国中に資本主義を普及させることを断固拒否するカトリック教の保守主義に対抗する勢力がいなかった。モントリオール・スクールの「断頭論文」は、イギリスの植民者たちは、商人者階級という「頭部」をケベック州という「胴体」から切り離し、トロント州ヨーク大学の歴史家Ramsay Cookの「外国政府と異国の商人たちにより支配された農耕人民」という言葉で痕跡を残した。
 ケベック市のLaval Schoolとして知られるLaval 大学の別の歴史家の一団は、モントリオール大学の意見に激しく対立している。Laval Schoolは、ケベック州は事実上、ぬぐい去るべき商人階級が存在していない、と主張した。彼らは、ケベック州をカナダの統合した社会の一つに変える土台作りをしたケベック州法を通じて立憲政治と民主主義にさらしていると主張した。しかしながら、モントリオール大学の理論は、大勢の人々の意見を確固として持っている。
 歴史家Jocelyn Letourneauは、イギリス人による占領は、「基本的には、私たちが研究し、理解したいと願っている過去に属しているというよりもむしろ、私たちが形作り、統制したいと願っている現在と未来に属している」と、述べている。(41)Letourneauによると、占領は200年前以上に起こったけれども、この歴史上重要な出来事や、そのきっかけの後に制定された政策をめぐって怒りの声が、1960年代に起こり、現在も続く、ケベック州の国家運動に刺激を与え、そして、カナダの中におけるケベック州の立場をめぐって最近の政治的論争にも影響を与えている。多くのケベックの人々は、独立運動を起こしており、ケベック州は、連邦政府とイギリスカナダによって不当に扱われている、と考えている。ケベック州の不利な状況に責任がある「断頭」という信念といった考え方は、独立運動にさらなる刺激を与えている。

【3つ目の内容一致読解問題について】
3つ目の英文は非常に長い上、試験時間の残り時間も少ない状況で解く可能性が高いため、英文を最初から最後まで読む時間はとれないでしょう。4つの選択肢の作り方は、他の読解問題と同様、2つはデタラメ選択肢で、残り2つのうち1つが紛らわしい選択肢になっていることが多いことを念頭に入れた上で、下の実戦的解き方を見て下さい。

【3つ目の内容一致読解問題の実戦的解き方】
1 タイトルを確認する
2 設問文の固有名詞、名詞、動詞に印をつける
3 第1パラをざっと読み、内容を理解する
4 設問文中の固有名詞、名詞が書かれたパラグラフを特定する
5 4で特定したパラグラフを設問に対応する部分が来るまで一文ずつ読み進める
6 設問の選択肢を読み、選択肢の英文と対応するパラグラフの英文を比較照合し、デタラメ選択肢2つを落とす
7 残り2つの選択肢のうち、選択肢の英文と対応するパラグラフの英文を慎重に比較照合し、正解選択肢を決定する

【内容一致読解問題の設問の動詞と解き方について】
・内容一致問題の設問文の動詞が、以下の場合、パラグラフを特定できても、設問の解答根拠となる箇所までを特定することができない。このとき、選択肢1から順に対応するパラグラフ中の英文と慎重に内容を比較照合する=消去法で解く
・be true of~「あてはまる」
・agree with~「意見が一致している」
・設問文が前置詞句しかなく、(本)動詞が書かれていない

【実際の設問の解き方】
(38) 1763年の国王の声明が失敗に終わったのは、~が原因だった。
・The Royal Proclamation of 1763、failedに印をつける
・The Royal Proclamation of 1763は、第2パラに登場。
・failedに対応する箇所は、第2パラhowever, を含む英文で、no easy taskがfailedの類似内容ではないかと検討づける。そして、When British~以降の英文が設問の解答根拠。
・設問の選択肢を読み、選択肢の英文と対応するパラグラフの英文を比較照合し、デタラメ選択肢2つを落とす
・4つの選択肢のうち、明らかに解答根拠と無関係な内容の選択肢は、2と3。2は、「政治家たちが国王声明の重要な側面を無視する決定を下したという事実のせいで、新政府は政治家たちに対し敵対視した」。3は、「改革はイギリス移民とカナディアンズの両方訴えかけることを意図していたが、両者は片方の改革が好ましいと感じた」。これで選択肢1と4が残る
・1は、「イギリスの入植者たちが不足していたことやケベック州におけるカナディアンズの人口分布パターンが原因で必要な改革を実行することができなかった」。上の全訳の下線部(38)と内容一致している。4は、「フランスの法律制度を廃止するといったような対策は、カナディアンズたちを怒らせてしまったので、反乱の脅威となった」。第2パラに、改革の一環として、フランスのお法律制度を廃止することが書かれているが、これが、カナディアンズの反乱の脅威の一因となったといった因果関係は英文には書かれていない。よって、1が正解。

(39) ケベック州法について当てはまるのはどれか。
・Quebec Act?に印をつける
・Quebec Act?は、第3パラに登場。
・設問文のis true ofという熟語は、解答根拠が書かれた箇所を明示してくれない。第3パラ、第4パラの英文を読み、内容を把握する
・解き方を消去法に切り替え、選択肢1から順に、選択肢の英文とパラグラフ中の英文を比較する。
・選択肢1は、「ケベック州法によって、フランスとイギリスの制度間でわずかに妥協したが、実際には、カナディアンズの文化と宗教を抑圧することを目的としていた」。第4パラには、「カナディアンズたちは社会的、文化的な存在意義を維持することができた。そしてその間に一つの国家全体へと統合するようになったのだ」と書かれており、抑圧する意図は書かれていないので、不適。
・選択肢2は、「ケベック州法は、イギリスの植民地付近の住民に適用されたものよりもはるかに厳しい法律と規制を含んでいた」。第3パラには、「イギリスの法律制度が犯罪法で使われていたけれども、フランスの法典が民事事件で適用された。加えて、伝統的なフランスの土地所有制度が再度制定され、ローマカトリック教が再び政権の座に就くことが許された。」と書かれており、厳しい法律や規制は含まれているとは書かれていないので、不適。
・選択肢3は、「ケベック州法は、ケベック州の社会は、他のイギリスの植民地の法律とは異なっているため、異なった方法で統治しなければならない、という事実を考慮した」。第3パラの全訳の下線部に内容一致している。
・選択肢4は、「ケベック州法は、ケベック州の制度や法律を劇的に改革したので、イギリスの植民地により近いものになった」。選択肢3と内容が真逆であることと、選択肢3が正解だと判断できれば、不適と分かる。
よって、3が正解。

(40) Montreal Schoolの歴史家たちによると、New Franceの征服は、~だった。
・the historians of the Montreal school、the conquest of New Franceに印をつける
・the Montreal schoolは、第4パラ最終文に登場しているが、第5パラに詳しく書かれている
・New Franceに対応する箇所は、第5パラThe Montreal School historians explained を含む英文で、これが設問の直接的な解答根拠。
・設問文は、一文の副詞句で、動詞がないため、解答根拠が書かれた箇所を明示してくれない。第5パラのThe Montreal School explained以下の英文を読み、内容を把握する
・解き方を消去法に切り替え、選択肢1から順に、選択肢の英文とパラグラフ中の英文を比較する。
・選択肢1は、「(New Franceの制服は)短期的には否定的な影響を与えたが、伝統的な農耕社会から現代の産業化された社会へ進化する植民者の能力にとっては不可欠だった」。第5パラには、「新フランスは1763年以前は農耕社会だったけれども、新興商人階級が社会の不可欠な部分であった。これらの商人一人ひとりは、宗教家によって選ばれた人たち以上により商業的であり、イギリス人に植民地を引き渡された後、フランスに逃げ帰ったのだった。」と書かれており、商人階級者たちが、フランスに逃げ帰ったことにより、資本主義を否定するカトリック教の保守主義とイギリスの植民地化のせいで社会の発展が遅れたとあるので、不適。
・選択肢2は、「(New Franceの制服は)社会の発展に不可欠な人々の要素を失う原因をつくったイギリスの植民者による経済的社会的革命に干渉した」。全訳の(40)の内容に一致している。
・選択肢3は、「(New Franceの制服は)フランスの厳しい支配からカナディアンズを自由するために実行されたが、20世紀になると、いっそうひどい状況に置いた」。第5パラに全く言及していないデタラメ選択肢で、不適。
・選択肢4は、「(New Franceの制服は)良くもあり、悪くもあった。なぜなら、社会のある要素には恩恵を与えたが、その恩恵はカトリック教会を犠牲の上に成り立っていたからだった」。第5パラに全く言及していないデタラメ選択肢で、不適。
よって、2が正解。

(41) Jocelyn Létourneauは、以下のどの文章の内容と意見が一致しているだろうか。
・Jocelyn Létourneauに印をつける
・Jocelyn Létourneauは、第7パラに登場している
・Jocelyn Létourneauのstatementsに対応する箇所は、第7パラ” According
to Létourneau, で始まる英文から最後までで、この部分が設問の直接的な解答根拠。
・設問文は、agree withという動詞のため、この動詞だけでは解答根拠が書かれた箇所を明示してくれない。第7パラ” According to Létourneau, で始まる英文を読み、内容を把握する
・解き方を消去法に切り替え、選択肢1から順に、選択肢の英文とパラグラフ中の英文を比較する。
・選択肢1は、「1960年代に大きな意義をもたせた考えは、必ずしも将来と関係があり続けるとは限らないということを記憶にとどめておかなければならない」。第7パラには、「基本的には、私たちが研究し、理解したいと願っている過去に属しているというよりもむしろ、私たちが形作り、統制したいと願っている現在と未来に属している」と書かれており、選択肢の未来に関係があるとは限らない、という部分と内容一致しないので、不適。
・選択肢2は、「ケベック州がもし、カナダの社会に完全に統合されれば、カナディアンズたちは、過去200年間の間に国内がどれほど大きく変わったかに気づかなければならないだろう」。第7パラの内容に全く言及していないデタラメ選択肢で、不適。
・選択肢3は、「ケベック州の政治論争を避けたいというカナダ政府の望みは、ケベック州の文かに甚大な損害を与えたきた」。第7パラに全く言及していないデタラメ選択肢で、不適。
・選択肢4は、「征服が現代人によって干渉されたやり方は、ケベック州がカナダの一部にとどまるべきかについての論争に影響を与えている」。全訳の下線部(41)の内容に一致している。よって、4が正解。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:資格・学び

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0